PEDAL BOARD SET UP #2

PEDAL BOARD SET UP
本日のペダルボードはこちら


かなり大規模なシステムの一環として用意されたサブボードです。
え?このサイズでサブ?と驚くでしょう。僕も驚きました。 オーナー様のメインボードにはケンタウルス、RATといった定番であり安心感のあるペダルが多く配置されています。このボードにはメインボードと同じ信号がワイヤレスで受信されており、ABボックスでそれぞれのボードを切り替えて使用されます。 今回は「おまかせ」で組み直しを依頼されましたのでオーナー様お手持ちの機材からセレクトしてセットアップしていきました。

まずはWAHペダルとしてエキゾチックのXW-1をチョイス。このワウはコンパクトで踏みやすく、さらに音色もヴィンテージワウの特性を上手く表現していると思います。メインボードにはオリジナルのクライドマッコイ/ピクチャーがマウントされていますが、こっちはもう少しアグレッシブな傾向にセットアップしました。 https://www.digimart.net/cat13/shop2820/DS04445325/ 




続いてWHAMMYペダルをコンパクトにダウンサイジングしたRicochetをセレクト。飛び道具としてもスライド系のアプローチとしても非常に効果的なペダルです。 https://www.digimart.net/magazine/article/2016101502236.html


続いて、COLORSOUNDの名作POWER BOOSTをアレンジしたEMD/POWER BOOSTERをセット。このペダルはアメリカン・アンプ系よりはブリティッシュ・アンプとの相性が最高です。オーナー様はFENDER/ DUMBLEとMARSHALL 1959 PLEXI / HIWATT系をパラ/パンニングペダルでミックスして使うので、こういう個性があったほうがライブで映えるだろう、と踏んだワケです。このペダルは9Vと18V昇圧を切り替えて使用できますが、今回は9Vにセットしました。
https://www.digimart.net/cat13/shop2820/DS04397351/


 続いてリヴァーブにはDIGITECH Polara Reverbをチョイス。このペダルはリヴァーブの名機であるLexiconのアルゴリズムを搭載しています。薄く上品な、というよりはガンガンに深くリヴァーブをかけて往年のスタジオサウンドやシューゲイズサウンドを生み出すのに向いていると思います。トリッキーな効果も含めて、あえてメインファズの前に配置しました。




メインファズはPete CornishのG2ファズです。GはGERMANIUMのGなのかな?Pは確かBIG MUFF-PiのPだった気がします。このFUZZは最高で、トーンベンダーMKIII 系の中ではかなり完成度の高いサウンドだと思います。オールドのコピーというよりは、MKIIIのテイストを引き継ぎながらバッファード仕様にし、G2に配置された前後のペダルからの音色の影響を受けにくくなっています。だから、手前にTSをおいても、Wahをおいても全然問題ないのです。さすが本場!イギリスのサウンドメイクです。ちなみにオーナー様はG2が好きすぎて、冗談抜きで「10台以上持っているんじゃないかな」とのことです。ヤバいですね。 

続いて、A/DAのFLANGERをセレクト。このペダルはTychobrahe/Pedal Flangerと並ぶKing of Flangerだと思います。音色としてはかなり深いフランジングが持ち味で、そのかかりの良さから「エグい音」ということばかりピックアップされますが、テープフレンジングの様なライト・フランジャーから、コーラス効果まで幅広くサウンドメイクが可能です。AC仕様ですが、こういったボードだと背面にACタップを固定する事が可能なので、使いやすいですね。ちなみにA/DA FLANGERとFINAL PHASEは現在台数限定・店頭特別価格を実施中。4月に再入荷予定なので是非店頭でご確認ください。 

A/DAからボード裏面に配置されたPETE CONISHのLD-1ラインドライバー/バッファーを通過します。これはアンプまでの信号をフルドライブさせる目的以外にも色々な目的があります。トータルで考えると、ここに配置するのが良いだろうという結果になりました。 




続いて、オリジナルのSHIN-EI Uni Vibeが鎮座します。70年代の後期型で、非常に太い揺らぎとフェイジングが特徴的。ヘンドリクス的というよりはUri Jhon rote的な… またはDARK SIDE OF THE MOON的な...感じです。

 

スピードコントロールペダルもオリジナル。今回はダブルラインラバーを組みあわせています。このペダルがライブ中に誤動作する事が多いという事と、Uni Vibeの音色を物理的にシグナルラインから切り離したい事があるので、ループボックスを用いてバイパスしています。この辺りはコレクターとしてではなく、実際にライブで使用するミュージシャン的視点でセットアップしています。 

最後に、Catalinbread Bellepoch Echoを通過。最後はリヴァーブではなくディレイで〆ています。 

電源はPEDAL POWER2を2台、ボードの背面にマウント。もっと小さくて軽い電源もありますよね。でも「スイッチング電源だと音にコシがない」とはオーナーの談…こだわりですね。さらに電源タップを這わせて、UnivibeとA/DAのAC電源も供給しているのでセットアップも楽々です。

サウンドチェック中の様子です



と言いながら、この動画をアップ後に思った事があり、早速手直しが入って...その全貌はまたご紹介します。

さて、次回はさらに大きなペダルボードをご紹介しましょう。 

 MW
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PEDAL BOARD SET UP


年末あたりからポストしていたブログ投稿に反応していただいたお客様からボードの製作依頼をいただきました。サウンドチェックの動画です。



今回お客様からはこだわりのファズペダルを中心とした手持ちの機材に合わせて、局地的なブーム(?)となっているロジャーメイヤーペダル、そして当店イチオシのエコーペダルDAWNER PRINCE BOONARをチョイスしていただきました。

こういったシステムの場合、まずオーナーのこだわりであるファズペダルのサウンドをいかにキープしながらボードを組むか、という事がポイントになります。

特にヴィンテージライクなペダルはモダンな機材との相性が微妙な場合が多く、セットアップすると「使えない」サウンドになってしまう事もしばしば。



ロジャーメイヤーVOODOO-1は、こう言ったヴィンテージ系の歪みと合わせても全く違和感がないという、一部の愛好家の皆さんには最高のクリーンブーストペダルです。モデル名にDISTORTIONと入っているのでどうしても歪ませて使いたくなるのですが、歪ませないで下さい(笑)
前段からの歪みに対してもニュアンスがキープされ、さらに後段のペダルをプッシュする場合にも程よく色付けしてくれる最高のペダルです。発売からウン10年経ったいま、まさに使いたいペダルですね。




CLASSIC OCTAVIAはロジャーメイヤーがジミ・ヘンドリックスと共に進化させたペダルをベースに、1960年代当時よりもブラッシュアップされています。

https://www.digimart.net/cat13/shop2820/DS04390518/

RINGINGが少なく、クリアーでエッジの効いたオクタヴィアだけが持つ音楽的なサウンドは最高です。 このOCTAVIA CLASSICはロケット型ではなく、スクエアボックスに収められており、こういったボードにマウントする際にも使いやすく、DC電源の供給も可能です。また、ロジャーメイヤー製品はバッファーが組み込まれているので、サウンドに煌びやかな印象もあります。外部ペダルからの音色的な影響が少ないのも嬉しい限り。ピートコーニッシュも必ずファズユニットにバッファーを組み込みますが、その意味がよくわかります。

これらペダルはあえてバッファードアウトを使用せず、ハードワイヤードアウトから出力しています。



実はOCTAVIAの下に、クルーズのBUFFOUTというバッファーが配置されており、信号はチューナーの後、最初にここを通過します。ここで通過後のインピーダンスをセットする事で、バッファードでありながらファズフレンドリーなシグナルを作りだします。これがこのボードのキモであります

PIGDOG MKIIはSBタイプのサウンドでスッキリしています。このクリアーなファズサウンドをキープする事で、ファズがまるで気の利いたオーヴァードライブのようにも使えます。ワウもファズの先においても、問題なく使えます。GEFはファズフェイスタイプでありながら、現代的な機材に対応するチューニングが施されています。この音作りは絶妙。テレキャスターでこのサウンドです。2つのファズの存在感が活きています。


最初の配置アレンジはこんな感じでした


pedal diggers 819 twinはTS系と簡単には括れないサウンドで、今回はVOODOO-1とOCTAVIAと組み合わせてSVRライクなサウンドからスムースジャズ的なアプローチもできるようになっています。このペダルも非常に作り込まれており、2つ同時使用等のアプローチも素晴らしいサウンドです。



Boonarエコーは言わずと知れたBINSON ECHORECをモティーフにしたエコーペダルです。今回の動画のように、ダブリングっぽいアプローチにも最高だと思います。ZEP初期のようなトレブリーで枯れたサウンドをリッチに広げたい場合にも良いと思います。もちろん、幻想的なエコーサウンドを生み出す事もできます。

https://www.digimart.net/cat13/shop2820/DS04434598/

オーナーの意思とは関係なく(すいません)今回このペダルボードで狙ったポイントは、70年代のサウンドをベースに、現代的なセッションやライブ/RECに対応できる懐の深さです。今回の動画とは全く異なったサウンドも同じ機材で作り出せます。そして、ここのペダルの音色が持つ素晴らしさはキープしながら、それぞれの組みあわせでさらに音色のアプローチが広がるという点です。ここにギター本体のボリューム、そしてアンプのセッティングが加味され、もっともっと色々なサウンドが引き出せます。




https://store.shopping.yahoo.co.jp/hoochies/2018030701.html

ちなみに使用したギターはCrews OSTL-59 EXPAND(K&T Yellow Lineピックアップを搭載)とワウ、VOX AC30 C2です。

TEXT by MW
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