Free The Tone PA-1Qが使えすぎる件

Free The ToneのPA-1Qシリーズをご紹介します。



PA-1Qシリーズは、デジタル技術とアナログ技術の融合を、更に推し進めた画期的な製品です。
一見するとデジタルのイコライザーエフェクターに見えますが、このPA-1Qシリーズは、「アナログ・イコライザー」です。ギター、ベースの信号が通るイコライザー回路(入出力部も含む)は全てアナログ回路で構成されており、ギター、ベースの持つ豊かな音色はアナログ信号のまま処理をします。つまり、昔ながらのスライドボリュームが付いたグラフィック・イコライザーと同じ信号処理方法です。そのままでは普通のアナログ・エフェクターですが、PA-1Qシリーズのパラメーターコントロール部はデジタル回路になっており、各種パラメータの状態をデジタルで正確に記憶・処理します。これにより、アナログ・エフェクターでありながら、プリセットやMIDIでのリアルタイムコントロールを可能にした画期的な製品が完成しました。

PA-1Qシリーズはギター用、ベース用、そしてアコースティックギター用がラインナップされています。ペダル本体だけでも4種類のプリセットを切り替えて使う事が可能です。

ギター用のPA-1QGの場合、調整可能な周波数は
50Hz、100、200、400、800、1500、2500、3500、7K、10K(+/−12dB)です。



非常にシンプルなペダルなのですが、使用法は様々です。

基本的な音質補正用として。これはもう説明不要ですね。

トレブル/ベースブースターとして。EQはいわゆるブースターの様に「ゲイン」を持たないので、歪み具合を変えずに、単純に望んだ周波数/音色をブースト可能です。

カットペダルとして。カットとは周波数や音量自体をカットする事を意味します。特定の周波数を極端にカットして、音をスッキリさせたり個性的に聞かせます。また、ボリュームをカットする事で「プリセットボリューム」の様に使えます。これにより、例えば昔ながらのシングルチャンネルのチューブアンプ(マーシャルなど)で心地よいクランチサウンドを作っておき、EQとレベルをカット(=ゲインが下がる)した場合はクリーンなサウンドに変化。反対にEQとレベルをブースト(=ゲインが上がる)すればアンプはさらにドライブします。これで、シングルチャンネルアンプのウィークポイントである音量/ゲインの調整が非常に簡単に行えます。
便利ですよね。



さらにこのPA-1QシリーズはMIDIでプリセットチェンジが可能。つまり、Free The ToneのARC-3やその他のプログラマブル/ルーティングユニットとMIDI接続すれば、パッチ/プログラム毎にEQのプリセットを変えられます。これは相当便利な機能で、極端に言えばアナログディストーションペダルを、プログラマブル・デジタルディストーション化したり、ヴィンテージファズを曲によって使いやすく補正したり、ディレイのサウンドをアナログ風/デジタル風と使い分けたり、コーラスなどモジュレーションエフェクトがONになった際の音量の変化を補正したり... 例を挙げたらきりがないくらいに使いどころが盛りだくさんなのです。

Free The Tone PA-1QG 商品ページ

動画で簡単な使用パターンを試してみました。
是非チェックしてみてください。


MWrata