PRS ピックアップのお話


PRSフェアも残すところあと数日。まだ気になってるギターをチェックしていない皆さんは是非店頭へ遊びに来てください。暑い中ご来店いただいた皆さまには冷たいお水orお茶をプレゼントしております(稀にBEERも出て来ます)



というわけで、今回は
ピックアップからポールリードスミスの魅力を探ります


PRS(というかポールさん)はとにかく楽器の全ての部分にこだわりを持つ人です。一つの事を質問すれば、十のこだわりが帰ってくるほどに、楽器の全てに意味があり、こだわりがあります。有名なところではナット材(の音)や何代にも渡ってアップデートされているペグ。削り出しで作られるペグなど、本当に「そこまでやる?」という感じがギターマニアにはタマラないポイントかもしれません。

もちろんピックアップにもただならぬこだわりがあります。歴代のピックアップにも様々な個性があります。ドラゴンやHFSといったミッドレンジからハイミッドにかけてピークを持たせたピックアップ、Archtopの様にフラットレンジでクリーンなハムバッカーは90年代のPRSを象徴する音色です。「キャリン/クリッ」としたアタック音やかなりヘヴィーな低域は、ガッチリと作られた楽器本体の音色と合わせて、非常にパワフルな音色を印象付けます。

そんなパワフルなイメージのPRSサウンド/テイストが変化してきたのが、シングルカットモデル登場前後だったと思います。それまでのヴィンテージ系PRSピックアップといえばマッカーティーが代表的なモデルでしたが、さらにヴィンテージ感、そう『PAF』を意識したPRS #7ピックアップが登場します。



このピックアップ、実は#6から#10までラインナップされており、当時単品でもかなり販売した記憶があります。#6はシングルカットトレムに搭載されており、ちょっとローパワーでしたがフィーリングがよかった印象があります。個人的にもシングルカットトレムを所有しておりましたが、あのギターはハイパスコンデンサーを外した方が楽器の特性が良かったな...当店のお客様にはとても喜ばれました。#8あたりはミッドにぎゅっと音が詰まってきて、リードプレイに最適でした。#9と#10はちょっとトゥーマッチな感じもありましたがとにかくあの頃、ポールさんは色々と仕様違いのピックアップを作ってギターに乗せて、試してみたかったんでしょうね。

そういえばPRS DRAGON 2002も#7ピックアップでしたね

ポールさん曰く「ピックアップのおとが気に入らなかったら外せ!あれはマイクだから、気に入ったマイクに交換すればいいんだ!」。そうです、ピックアップは色々交換して楽しんじゃえばいいんです。嫌だったら戻せばいい、エフェクター感覚で交換しても面白いと思います。楽器ダメージは与えませんので、興味のある皆さんは是非ご相談ください。

話がそれました。

近年のポールリードスミスからは57/0859/09などの50sオールドワイヤーで巻かれたピックアップが非常に高い評価を得ており、さらにシングルコイルに近いサイズのナローフェィールドピックアップ等もプロアマ問わず「ギターサウンドにこだわる皆さん」が選んでいます。




さらにマークトレモンティー・モデルであるSC Tremontiに搭載されたピックアップ(PRS Tremonti)は本国でかなりヒットしており、ポール自身も「こんなにラウドでビッグなサウンドなのにクリアなピックアップはないだろう?」と豪語しておりましたが、まさにその通りの印象で、とにかくダウンチューニングやラウドなギターサウンドには最適なピックアップだと思います。PRSギター以外にも搭載してみてください。この喰いつき感は中々凄い。しかも音ヌケも良いのです当店でも販売中なので是非ご相談ください。

METALピックアップも販売してます。 このピックアップ ( \m/ ) 好きです。



とはいえ、個人的にはやはりマッカーティー594に搭載されたPRS 58/15 LTピックアップを是非様々なジャンルの皆さんにチェックしていただきたいです。PAFピックアップをベースにTONE QUESTを繰り返してきたポールリード氏とジョンメイヤーという「音マニア」な2人が納得したピックアップ。さすがに説得力があります。(こちらのピックアップは別売がございません)ネック側ピックアップの深みと柔らかさ、ブリッジ側のエッジの効いたサウンドはヴィンテージではあり得ない使い勝手のよさ。オールドトーンに拘りつつも、コピーはしないというPRSらしい解釈でデザインされています。


というわけでPRSはピックアップにもこだわっているというお話でした。ピックアプ交換や音色に関するご相談もお気軽にどうぞ。

また、PRSパーツも豊富に取り揃えております。エレクトリック関連(ピックアップやPOT等のアッセンブリ)も店頭にございます。純正パーツの交換はもちろん、カスタマイズも承ります。「もうちょっと弾きやすくもうちょっと音色をMODしたい」というご相談もお気軽にどうぞ。



ピックアップといえば、今月号のギターマガジンの中特集はPAFでしたね。




ワタクシもちょっとだけお手伝いしております(まぁ主にK&T高野さんから聞いて来た話を述べているだけなんですが笑)こちらも合わせてチェックしてみてください。



全くの余談ですが、ワタクシ東京に出てきて新宿LOFTで初めて観たライブがハイスタ、ニューキーパイクス、グラビーというなんか凄く...最高のメンツでのライブでした。あの頃(あの時)ケンさんはライブ中(とか後)にタバスコの小袋配ってた(投げてた)なぁ...とか、急に思い出しました笑

MWrata