オーダーギター

昨日のFree The Tone PA-1QGのポストにもありましたが、ボトムズアップ。クルーズの定番モデル(ギター)でありますが、このギターの振り幅の広さを再認識しています。


私が入社した頃(20年くらい前)に、確か初めてのロッド生産(ある程度の本数をまとめて製作する)がスタートした記憶があります。入社してすぐ、沢山のボトムズアップを箱から出した記憶があります。

それ以前はコンポーネントスタイルで、ネックとボディーを別途整形し、それらをお客様の好みに組みわせてギターに仕上げるオーダーが多かった様です。現在のSleeping Beautyシリーズのボディーとネックは、この時代の材を使用しています。



Sleeping beauty Hoochie's 渋谷店ストック

Sleeping beauty Hoochie's サイドーパーク店ストック

私個人の話で恐縮ですが、入社するまで3シングルコイルのギター、特にメイプル指板のストラトで「いい音」だと感じるギターを弾いた事がほとんどなかったのですが、このボトムズアップをチェックすると、びっくりするくらい「良い音」がしたんです。衝撃的でした。しかも20万円前後で買えるギターで、このクオリティー?と驚きました。VANAZANDTのJIMI'Sという別注ピックアップも派手なサウンドで...歪ませてもカッコいい音がしたんですね。

クルーズ 1998年のカタログ 手前のゴールドと奥のサンバーストがボトムズアップ

でも自分は3シングルのギターはきっと使わないだろうなぁ...と思っていたのですが、多くのお客様がボトムズアップをチェックにご来店され...お客様の半数はプロギタリストです。皆さんスペック違いのボトムズアップをチェックするんですが、側から聞いていてもやっぱり良い音なんですね。当たり前ですが、皆さんギターめちゃめちゃ上手いし。「あのギターであの音が出るんだな」と勘違い。
結局、欲しくなって初めて3シングル/アッシュボディー/貼りメイプル指板という未体験ゾーンへ突入。もちろん、楽器屋見習いは貧乏なんですよ... クレジット決済です。
でも当然、プロの音は出ません。当たり前ですね!だから「ギターの鳴らし方」を必死になって探るんです...弾き方と鳴らし方。演奏よりも「鳴らし方」に熱中した20代〜30代前半の私。お客さんが帰ったあと、すかさず同じセッティングでサウンドチェック...WHY どーして同じ音が出ないの?? の繰り返しです...(遠い目)


結果、3シングルの魅力に「どハマり」し、そこから怒涛の勢いでギターを買いまくります。ローン祭りです。フェンダーのジミヘンドリクス・ストラト(ミラーイメージのリヴァースラージヘッド。あれも1997年に発売でしたね)を買っては「なんか違う」と同じ仕様でクルーズにオーダー。加えて、やっぱりローズ指板ものアルダーボディーも欲しくなってボトムズアップを購入。ランドゥを知ってからあの感じが欲しくなり、2点支持のフルボディー、少しだけモダンなストラトをオーダー(太いネック+ラージフレット)あと2ハムのストラトをパーフェローネックでオーダーもしましたね...なぜか今ここにそのネックだけありますが笑

2ハムのボトムズアップもう一度作ろうかな...

現在、クルーズのオーダーフェアを店頭で実施中なのですが、昨日の動画を撮っている時に、フツフツと「今自分が欲しいちょっとモダンなストラトモデル」をオーダーしたい願望が湧き上がってきました。

何となく、ハードロックメイプルの貼りメイプル(厚めのソフトVシェイプ)のネックを重めのアルダーボディー(3ピース)に組みわせて、SSHにしたい!という...

なのでオーダーしてみます。久しぶりにラージフレット打ちたいなぁ。でもステンレスフレットは無しだな。ジェスカーかな?いや、やっぱりジムダンだろう...とか。久しぶりに楽しい気分です。許されるならボディーはラミネイト(異素材混合)に挑戦したいなぁ...

どうなることやら。でもオーダーします!


皆さまも是非、妄想上のマイ・ベストギターを具現化すべく、そのギターをオーダーしませんか?店頭のギターをサンプルに、色々と妄想してください。ご相談もお待ちしております。

MWrata