クルーズマニアックサンド Aristoteles V2. HT

本日のサウンドチェックはクルーズの定番モデルであるAristoteles/アリストテレスのV2(バージョン2)HT(ハードテイル=ノントレモロ)モデルです。



アリストテレスは元々、LP JR.やSpecialといったマホガニーワンピースボディーのサウンドをモダンなプレイアビリティーで再構築するというコンセプトで作られました。LP JR.やSpecialはとても素晴らしいサウンドですが、LPモデルに比べて(どちらかといえば)素っ気ないギターで、主にロックンロールミュージシャンが演奏するギターというイメージが(特に25年くらい前は)強かったと思います。


しかしながら50年代後半のLP JR.やSpecialはとにかく音に張りがあってシンプルでありながら弾き手次第でどんなジャンルにもフィットするギターであること、さらにLPに比べてサスティーンが控えめなので、歌モノのギターサウンドにも合うという事。さらに、フュージョン的ギターアプローチで使ってもLPほど主張が強くなく、かつマホガニーボディーの中低域の「音の厚さ」がギターサウンドを太く聞かせてくれます。


これらのサウンドの特性をマホガニーのセットネックではなく、メイプルのボルトオンネックを組み合わせる事で、さらにスピード感とすっきりとしたサウンドに仕上げています。もちろんアリストテレスではフレット周りの処理などもヴィンテージギターでは味わえないものです。

色々書きましたが(どうしてもギターの音は説明がくどくなる...)動画で音を聞いてみてください。アリストテレスのギターとしてのコンセプトはバーサタイルなギター(どんなジャンルにも使えるギター)ですが、存在感を放ちながら主張しすぎないサウンドになっています。でもギターの「かっこいい音」は無くさない、そんなギターです。


ピックアップはクルーズのオリジナルハムバッカーを搭載しています。コイルタップのサウンドはソープバー的な要素を持ったシングルコイルトーンで、バッキングからソロまで幅広く使えると思います。そこからハムバッカーに切り替えた際の厚みのあるローミッドがこのギターの持ち味ではないでしょうか

Aristoteles V2 H.Tはフーチーズ店頭 およびデジマートで販売しています
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