PRS PAUL’S GUITAR R&D


Pauls Guitar R&D
Versatile Electronics Configuration  |  TCI Treble & Bass Pickups  |  Limited Edition



10月に開催されたエクスペエリエンスPRSの際に展示したこちらのモデル。 Charcoal フィニッシュカラーは日本への入荷は1本のみです。


PRSのラインナップにおいて、自身もギタリストであるポール・リード・スミス氏本人の名を関したモデルが、このPauls ギターであるのはご存知の通り。Pauls Guitarは、かつてModern Eagleなどがそうであったように、ポール・リード・スミス氏の新しいアイデアが盛り込まれた、いわば最新のアップデートモデルであり、常に「プロトタイプ」的な存在のモデルだと言えます。

イベント時にもらったシグネーチャー。ポールリード氏曰く「書きづらい...」

Pauls ギターは音へのこだわりや美学に対するポール氏の考えや想いが特に色濃く反映されており、いつも/いくつもの個性的な特徴を備えていました。


ダーティー ディープ・カール・メイプルトップ”

これは”DIRTY”の名の通り、PRSのクオリティーコントロールからすると「やや規格外」のシミや杢目の荒さがあるトップ材を採用している点。「多少見た目に問題があっても、音が良ければいいじゃないか!」というポールリード氏の哲学を反映しています。特にこちらのチャコールフィニッシュのモデルはワンピースのキルテッドメイプルをボディートップに採用しています。クオリティー的には10 TOP同等、もしくはそれ以上ではないでしょうか。

“ブラシストローク”バードインレイ

PRSを印象付けるバードインレイですが、PAULS GUITARのみブラシで描いたような特徴的なパターンを採用しています。 


“ナロウ・ピックアップ・ボビン”
Narrow fieldピックアップと混同されがちですが、この独特の楕円ピックアップはPauls Guitarのシグネーチャーピックアップです。ハムバッカーとポールリード氏の大好きなP-90の両方のサウンドをミックスしたモデルです。コイルタップ時は50sストラトのようなサウンドが得られます。



これらが、Pauls Guitatrの特徴として挙げられます。こういった美学が反映された2018年度版のPauls ギター、過去のPauls ギターと似ていますが、この新しいPauls Guitar R&Dは、ピックアップのアップデートと新しい「音の引き出し」を持たせるべく、ユニークで直感的なエレクトリック・サーキットをもっています。

ポール氏は近年、ヴィンテージ・シングルコイルの研究に膨大な時間を費やしてきたと言います。シングルコイルピックアップのもつ音の鮮明さ、豊かさ、そして音楽性を形にするという目的のもと分析を進めた結果、ジョンメイヤーのシグネイチャー・モデルである「Silver Sky」に採用されたピックアップ“635JM”が誕生しました。そして、この研究を通じて新しいPRSTCI トレブル&ベースピックアップが開発されました。
TCIとは「チューンド・キャパシタンス・アンド・インダクタンス」の略。このピックアップは最初に理想の音のゴールを定め、それを実現するピックアップをデザインしていくという作業で制作が進められました。その結果、とても純粋でヴィンテージライクなサウンドを得ることに成功しています。 

動画でチェックしてみてください。

アンプはAC-30です。直結。後半Crews Addict ODを加えています。

Pauls Guitar R&Dは、これまでのPauls ギターと同じくボリューム・ノブとトーン・ノブの間に2つのミニ・トグル・スイッチが配置されています。このスイッチはコイルタップスイッチで、どちらか一方/または両方のピックアップをシングルコイル・モードに設定することができます。シングルコイル、ハムバッカ―両方のポジションで鮮明かつPRSらしい、ユニークなヴィンテージ・シングルコイルサウンドを得ることができます。



ポール氏曰く「力強いブリッジ・ピックアップと、とてもクリアで“Whoopy”なネック・ピックアップが特徴なんだ。今までのように3wayのピックアップセレクターでピックアップを切り替えるだけのシンプルなコントロールでありながら色々なサウンドが引き出せるはずだ。どのポジションも音楽的で、一音一音がすごくクリアに聞こえるようになった。このピックアップは音楽的な魅力に溢れた、とても使いやすく、良い音のピックアップだと思う。さらに、このギターはピックアップをスプリット(コイルタップ)させるとクリアでスパンキーな音になる。2つのミニ・トグル・スイッチをセッティングするだけだ。もちろんハムバッカ―モードでは、まさに完璧な「ソープバースタイル」のクオリティとトーンが得られる。すばらしい、の一言に尽きるよ」


と言う訳で、Pauls ギターはポール自身の手によって彼のバンドのスタジオやステージで使用されているとのこと。Pauls Guitar R&D はその名に冠したR&D= Research and developmentの名の通り、研究開発用のプロトタイプに近いモデルらしく、日本には10本程度が入荷したと言う事です。

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