Crews Aristoteles + Y.O.S Smoggy Hum bucking Pickup

Y.O.Sギター工房さんのオリジナルピックアップであるSmoggy Single coilの動画を先日アップしましたが、今回は同時に発売となったハムバッカーピックアップをチェック。



クルーズの定番モデルとして人気の高いアリストテレスV2(バージョン2)トレムにマウントしました。

クルーズオリジナルピックアップは、ネック側がPAF直系のローパワータイプ、ブリッジ側はかなりHOTな仕様を採用しています。加えて、コイルタップ時のサウンドにこだわりを持ってデザインされており、すでに多くのお客様にご購入位いただいています。

対してこのSmoggyピックアップは、Y.O.Sの代表である吉田さんのイメージをそのまま製品化した様なサウンドで、狙っている音の方向は似ているのですが、出音は結構違います。なんというか… Smoggyなんです。 


Y.O.S Smoggyと言えば、衝撃的なサウンド(クセがないのに思いっきり個性を感じる+味付けをしないハズなのに味が加わる、という謎の音)でおなじみSmoggy Overdriveを連想される皆さんも多いのではないでしょうか。

デジマートより (紹介してる人間は同じですが) 

ちなみにこのペダル、当店でもお取り扱い中ですが、店頭に並ぶことはまずありません。

数ヶ月の入荷待ちに加え、入荷前にご予約となってしまうからです。前々回の入荷品は全て海外からのオーダーでした。そして前回入荷分はプロベーシストが2台買いという結果に(ウッドベースに繋ぎっぱなしらしいです...)というワケで慢性的な品薄ではありますが、可能な限りオーダーしておます。お問い合わせください。

 というわけで、このSmoggy Overdriveと同じ”Smoggy”の名を冠したピックアップ。前回シングルコイルをご紹介した際に『ものすごく「Smoggy」なサウンド』と書きました。冗談抜きでSmoggyオーヴァードライブの質感と同じ音色を感じましたが…ハムバッカーもやはり『Smoggy』でした。驚くほどに。

動画です


 まずはネック側/ブリッジ側ピックアップのバランス。ネック側はローパワーでとにかくハムバッキングピックアップでありながら低音弦の音の分離、解像度が高い印象。「ボワー」っとした成分がなく、非常にクリアで歯切れが良いわネ!というのが第一印象でした。それでいてピッキングによってはメロウなサウンドも引き出せ、Smoggyらしい適度なコンプ感もあります。

このコンプ感なのですが、コンプしてるワケじゃないんです。でもコンピーなんですよね…すごく不思議。特筆すべきポイントです。


そしてブリッジピックアップはネック側よりもパワーを感じながらも、やはりクリアーで奥行きを感じるサウンド。クリーンサウンドから極端なハイゲインサウンドにシフトしても印象が変わらず、さらに歪ませてもやはり各弦の分離の良さが際立ちます。そして感じるコンプ感…なんなのこの音… 

そしてもう一つの特筆すべきポイントが、コイルタップサウンドです。一般的なハムバッキングPUのタップ時のサウンドといえば「音の線が細い」傾向にありますが、Smoggy ハムバッカーはタップ配線時にフルハムバッカー時の2/3程度の出力を確保するよう設計されているとのこと。シングルコイルピックアップ愛用者も大満足のしっかりした音だと思います。もっちりとした質感/音ヌケの良さと奥行き感を併せ持っており、冷たいトーンの印象が多い「ハムバッカーのコイルタップサウンド」が持っている常識を覆します。

特に2つのピックアップのミックス時はテレキャスターでもない、ジャガーでもない、ジャズマスターでもない…なんとも言えない「ジャングリー」なサウンド。この音…切り裂く様なコイルタップサウンド、でも耳に痛くない質感。

ファンクカッティングはもちろん、オルタナティヴ/シューゲイズなサウンドにも最高だと思います。 一応シングルコイルのサウンドももう一回貼っておきますね

   

 というわけでこのピックアップはそのままギターに搭載して販売することに決定。デジマートにもアップしました。もちろん店頭でお試しいただけます。

https://www.digimart.net/cat01/shop2820/DS04843110/

是非チェックしてください

MWrata