ORANGE DUAL DARK 50

すっごく久しぶりにアンプが入荷しました。
ORANGEアンプのDUAL DALRKというなんだか中2病っぽい名前のアンプです。これがすごく良いアンプなんです。ブラックレザーもMATAMPやカスタムモデルっぽくて良いと思いませんか?

ORANGEといえばVOXやMarshall、そしてHIWATTと並んでイギリスを代表するアンプブランドです。60年代中期から始まった目覚ましいギターアンプの進化は有名なプレキシマーシャルサウンドに注目が集まりがちですが、ORANGEやHIWATTのサウンドこそがブリティッシュサウンドだ、というアンプマニアは少なくありません。

特にJIMMY PAGEは長年ORANGEアンプを愛用していますが、その理由はササくれたクランチサウンドとグラッシーなミッドレンジにあるといえます。プレキシはかなり個体差があり、同じ年代の同じモデルのアンプを買っても、なかなか似たような個体を探すのが難しいのですが、ORANGEやHIWATTは年代で追えばそれなりに整合性のある音色を持ったアンプが手に入ります。これはORANGEやHIWATTが当時こだわってアンプを制作しており、そのメーカーの技術力の高さがある事を物語っていると言えるでしょう。もっともMARSHALLは愛用者が多すぎ&現在までに修理や改造が施されたものが多く、オリジナルコンディションを保っている個体が少ないという話もありますが...

ともあれ、ブリティッシュ・ヴィンテージアンプとラウドロック創世記、その音を追いかけていくと必ずORANGEアンプのサウンドに突き当たります。


90年代のOASIS。今聞くとすっごい歪みまくってますね。
セミアコと深いドライブサウンドはこれぞブリティッシュマナーという感じのサウンドメイク。やっぱり良いですね。
加えてディレイを薄くアンプ手前で使う感じ。サイケ感もあります。



この時はノエルがマーシャルでジャリジャリの質感を出し、
ボーンヘッドがオレンジでミッドレンジをフォローするという感じ?
この「ちょいダサ」な頃のオアシスが個人的には大好きです

   

そしてペイジ御大(昔の動画忘れました)
HIWATT + ORANGEに加えて、コーニッシュのペダルボードが見えます。
ORANGEのドライブサウンドとHIWATTのクランチをミックスすると
この雰囲気になりますね。

70年代のロックサウンド...特にLOUDなバンドサウンドを追いかけると、必ずORANGEの「あのルックス」が目につく事でしょう。最近ではちょっとメタルな雰囲気のアンプが多いように感じますが、それでもORANGEのサウンドはブレていません。

このDUAL DARKヘッドは「激歪みアンプ」なのですが、それだけに留まりません。絶妙なGAINコントロールでAチャンネルは往年のORANGEサウンドをカバーしながら、Bチャンネルは超SLEDGEなサウンドを生み出します。


この音はヨーロッパ系ハイゲインやアメリカンハイゲインの腰高な歪みでは満足できない極悪なサウンドを生み出します。ブリティッシュハイゲインサウンドはメタルやスラッシュ系以外にも実はかなりハマると思います(ゲイリームーア的サウンドとか)しかもキャビネットとのコンビが最高なのです。見た目も音も。


他にもORANGEのオススメアンプはあるのですが、まずはこのDUAL DARKをチェックしてみてください。店頭でお試しいただけます。


MWrata