EFFECT BOARD #1


本日ご紹介するのは、これから組み込むペダルボードです。



ギタリストさんのオーダーで、今回は使い勝手と音を考えてMusiconLabEFX MK-Vをメインにシステムを組んでいきます。MusicomLab EFXシリーズはかなり柔軟にシステムの一括コントロールを可能にしています。このMK-Vは以下の様な特徴を持っています
  • 9 x オーディオ・ループ(7 モノループ、2 ステレオループ&1 ボリュームループ)を装備。ボリュームループはIAスイッチとプリセットでスイッチングが可能です。
  • プリセット毎にループ(接続したエフェクト)の接続順序が設定できます。
  • 入力バッファー、出力バッファーに加え、移動可能なモバイルバッファーの3 つを備えています。各バッファーのオン/オフは、IAスイッチ又はプリセットの設定で可能です。
  • 3 x 入力(2 EffectsDry信号)を備えた2つのミキサー(機能)を内蔵しています。ミキサーはプリセット切り替え時のスピルオーバーの設置も可能です。
  • 2 x TRSジャック仕様(つまり4ケの)スイッチング機能を備えています。 アンプチャンネル/リヴァーブON/OFF等の外部機器へのスイッチングを操作可能です。
  • 360プリセット(60バンク x 6プリセット)&1グローバル・プリセット
  • 切り替え時のポップノイズを低下するクリック-レス(ミュート)機能を備えています。
  • ハムノイズや位相の問題を回避するISOイン&ISOアウトを装備しています。(オーディオ・トランスによるアイソレーション機能)
  • プリセット毎に8 x MIDIプログラム・チェンジと8 x MIDIコントロールチェンジの送信が設定できます。
  • IAスイッチ毎に25 x MIDIコントロール・チェンジの送信が可能です。
  • MIDIタイムクロックが送信でき、機能スイッチ3と同期できます。 MIDI機能を備えたエフェクターと同じように、外部TAPジャックを備えたエフェクターのタイム同期が可能です。BPMはバンク・プリセットとソング・プリセットに保存できます。
  • プリセット、バンク、ソング、セットのコピーが簡単にできます。



ずらーっと書くと難しそうに見えますが、実際は簡単です。

9個のエフェクターをルーティング可能で、そのうち2つはステレオループです。エフェクトはプリセットごとに順番も入れ替えられるので1-2-3-…という接続順を、特定のプリセットでは3-1-2-…という接続順に変更できます。さらにシリーズ(直列)接続だけでなく、パラレル(並列)接続も指定可能です。
また、MIDI機能も充実しているので、ストライモン製品やEventide製品の様にMIDIを活用できるエフェクトを一括してコントロールできます。また、ラックシステムやKEMPER、フラクタルオーディーなどのデジタルアンプのコントローラーにもなります。この機能はかなり便利です。

ラックシステムを経験した(変な言い方ですが)皆様であればプログラムチェンジ(以下#PC)以外にコントロールチェンジ(以下#CC)ができることの有効性をご存知でしょう。#CCはプログラムの切り替えでなく、ダイレクトにMIDIコマンドを送信できます。これを使うことで、例えばKEMPERの中のエフェクトをリアルタイムでON/OFFしたり、タップスイッチの代わりに使う事ができます。つまりEFX内部の9つのルーティングを操作するだけでなく、KEMPER内のディレイをコンパクトエフェクト感覚でON/OFFしたり、リアルタイムでTAPテンポを決めたりする事ができます。

さらに今回は接続先のアンプがMIDI対応のため、EFXのプリセットチェンジの際、同時にアンプのチャンネル切り替えも可能になります。

当店デジマートでも販売中です。




さて、これから組み込んでいきます。どう言ったシステムになるのか。その経過をこのブログでも追ってご紹介していきます。お楽しみに。

MWrata