最新入荷のボトムズアップ




クルーズボトムズアップ、このギターの「狙い」はどこにあるのですか?というご質問を頂きましたので、ご紹介したいと思います。

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まず、ディンキーサイズのボディーに関してですが、説明文だと「フルサイズボディーよりもひとまわり小さい」という言う言い方になります。実際にどの程度小さいかと言うと…ボディー形状自体が一般的なストラトシェイプと若干異なりますが、外周で3-5ミリ程度小さい、と言えます。



ネックシェイプはクルーズのスタンダードグリップで、60年代中盤のストラトのネックをモダンに仕上げた、というイメージです。初めて手にしても弾きやすく、さらに長時間弾いていてもストレスを感じさせない「ミュージシャンからのフィードバック」を活かしたシェイピングを採用しています。



ピックアップに関してもこだわりが込められています。シングルコイルピックアップはグレイボビンタイプのサウンドをイメージし、かなりシャープでブライトなサウンドが持ち味。

80年代から90年台の西海岸系ギターサウンド、いわゆるAORやセッションギタリストのトーンを意識しています。当時ギタリストの多くはヴィンテージストラトを現代的にバージョアップして、1本のギターで様々なレコーディング/ライブに活躍できるようにモディファイを施していました。いわゆる『スーパーストラト』とよばれるギターです。ファンキーなセッションからブルージーなライブ、エレクトリックでキラキラとしたポップスセッションのレコーディング…となると、ギターのチョイスも一筋縄ではいきません。そん中でも「ギターサウンドがアンサンブルの中で残る」というとこで多くのギタリストがチョイスしたのが65年以降/70年台中期までのラージヘッドのストラトだったと言います。



このシャープでブライトなトーンを持ったピックアップをアルダーのボディーに乗せて、ネックをメイプルワンピースに載せ替えれば…クラプトンのブラッキーになりますが、スーパーストラトではPAF系のハムバッカーピックアップをブリッジポジションにセットし、オーヴァードライブサウンドに対して線の細いイメージのストラト・シングルトーンにパワフルなハムバッカーサウンドを加えます。さらにスピード感あるサウンドを狙う場合はアッシュボディーをセレクトしてください。



ブリッジにフロイドローズやウィルキンソンといったトレモロユニットを搭載すれば、90年代中期ごろまでのアメリカンロックを代表するサウンドが得られます。

EVHの愛機フランケンもそうですが、ストラトにハムバッカーピックアップのコンビネーションは、レスポールやSGとは全く異なったサウンドでありながら、とても扱いやすいと言うことで幅広いミュージシャンに愛用されました。このボトムズアップのブリッジ・ピックアップもやはり狙いは同じで、ヴィンテージのハムバッカー『PAF』をベースに、よりパワーとサスティーンを拾い上げる特性を狙った80s仕様ハムバッカーと呼べるものになっています。かなり極端な直流抵抗/パワーを持ちながら、素直な音色が出力され、ボリュームやトーンコントロールを操作することで、アンサンブルに馴染みやすい音色の調整も行えます。



今回の入荷分からピックアップ/サーキットのワイヤリングもヴィンテージスタイルを継承。スルーレートが速く、倍音が残る配線方法を採用。まさにヴィンテージ経由のモダンギターという仕上がりになっています。

昨今ポップスやバンドサウンドでもリバイバルしているディスコ/ファンク系やAOR/FUSION的サウンドアプローチに、まさにうってつけのギターだと言えます。コンポーネントの時代をリアルタイムで過ごしてきたクルーズマニアックサンドの考える、現代版ボトムズアップを是非お試しください。

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