K&T "Domino" DEBUT!

いよいよ公開になりました。
K&Tのニューピックアップ"DOMINO"
このペースで新製品を発表するとは・・・正直言って驚きです。

その音色はTHE '54ともTHE 60'sとも異なります。
54よりもやわらかい印象ですが、高域のシャープさがあります。ちょっとテリーの様なプレゼンスとでも言いましょうか。そして60'sの様なボトムも少し感じます。THE '54を「カタい」と思った方はこの違いが非常に興味深い事だと思います。

こちらに高野氏から詳しい説明を頂いています。

一番簡単に、この音を理解していただくにはあの名曲「愛しのレイラ」の音を思い描いていただければ間違いないでしょう。勿論、オリジナルのバージョン。レースセンサー以降のフロントポジションでは無く、センターとリアのハーフトーンです。本当に驚く程「ドミノ」という名に恥じないトーンに仕上がってます。以前、常連F氏の56ストラトを弾かせていただいた時の感動を思い起こさせてくれます。しっかりとしたアタック音がありますがカタくもなく、超高域が出ていますが全く耳に痛くありません。そして「音の位置が正しい」と言う事も他のピックアップと比べれば明らかに理解できます。この時代のストラトを使用しているミュージシャンと同じ所/同じ位置に音があります。

高野氏は特別な着磁の機械を自ら発注し、これまでにないヴィンテージ同様のピックアップの製作に成功しました。
70年代以降のスタガード・ポールピースの弱点を克服したこれからのK&Tピックアップは、本当に世界最高のピックアップブランドになるでしょう。
レオが改良に改良を重ねて作り上げたピックアップの素晴らしさを120%継承しているのはK&T高野氏だけです。マグネットとコイル、そしてボビン。それだけです。あとは自らの感覚と経験だけで、ここまでトーンを提示できると言う事に改めて感動します。

K&Tは高いだけのピックアップだと思っている皆さんは、恐らくヴィンテージギターも古いから高いだけ、と思っているのでしょうか?そうであれば、それは大きな間違いです。

ヴィンテージギターの音は、ヴィンテージギターでしか出せないのです。だからミュージシャンは高いお金を払ってでも、その音を手に入れたいのです。今のギターでは絶対に出せない音があるからです。

そして音の大きな割合を占めているのはピックアップです。
「ピックアップ」はボーカリストの「マイク」と同じ様に音色に多大なる影響を与えます。
シビアなレコーディングを行った事があるミュージシャンであれば、その重要性を十分に理解しているはずです。マイクの音だけでなく、位置でも音色は大きく変わります。

しかし、いつからか「ピックアップ」と「マイク」は別のものと考えられる様になってしまいました。ピックアップから木の音が聞こえなくなった事が原因でしょうか?

K&Tのピックアップからは「楽器の音」が聴こえます。楽器の音を増幅する「マイク」として存在しているからです。
そしてそのマイクは何種類もあります。楽器に合わせて選ぶのはもちろん、求める音楽とトーンによって選択する事ができます。特に楽器本体の鳴りが良い場合は、良いマイクを選ぶ意味がいっそう簡単に理解できます。トーンだけでなく、出力すらも変化します。

是非、ご自身の愛器と聞き比べて下さい。
その時初めて楽器の音とピックアップの音の区別が明確に理解できると思います。
そして、その愛器が素晴らしい楽器であれば、そしてヴィンテージのトーンを求めるのであれば、間違いなくK&Tのピックアップの搭載をオススメします。

とにかく先日の「TOPS」、そしてこの「Domino」は凄い。
K&Tピックアップは他のピックアップと同じレベルでは語れません。

店頭にサンプルをご用意してあります。
フェンダーとギブソンの楽器に搭載したものもご用意しましたので是非その違いをお楽しみ下さい。
話題のエイジドマグネットの素晴らしさもご理解頂ける思います。

MW