D*A*M "HEAD BUZZ" FUZZ NOW IN STOCK!!!!



遂に!やってきました。
Differential Audio Manifestationz .....
略してD*A*M

Hoochies Custom Order Fuzz "HEAD BUZZ"

何とも奇跡的な事が多かった今回のカスタムオーダーには、実はかなり長い時間をかけてディスカッションを行ってきました。


題してHEAD BUZZへの道(例によってちょっと長いですスミマセン)



まず、D*A*Mへのカスタムオーダー、しかもFUZZ FACE TYPE(以下FF )のオーダーが可能なのか?
これには細心の注意を払う必要がありました。
DAVIDという人物に直接会った事はありませんが、彼は非常にアーティスティックな男だと言う事は間違いありませんでした。
解った様な口をきけば、即座に「そんなオーダーは受けない。やりたくない事はやらない。」と言われる可能性があると思っていました(実際には解りませんが)

しかし、これだけ熱心に誇りを持ってイギリス製のファズを製作しているのにも関わらず、何故にFFクローンを作らないのでしょうか?!
そうです。彼はかなりTONE BENDERに肩入れしている。もしやアンチ・FF派では?だとしたら、嫌って言われないかしら・・・


と、気をもみながら輸入元であるキタハラ楽器さんに
「カクカクシカジカ。どーしてもDAVIDさんが作ったFFが欲しいんです」
という事でドキドキしながらオファーを送ってみました。


彼のサイトで過去にファズフェイスのMODをした画像を見た事があったのと、シンコーミュージック社/EFFECTOR BOOKの記事で読んだFFへの深い知識に望みをかけました。



数週間後、彼からの返事は「実は僕も色々考えている事がある。面白い、やってみようか」



やったー!



と言う訳でこのプロジェクトはスタートしたのでした。

以前も掲載しましたが、我々から彼へのオーダーは「貴方がバッチリだと思うシリコンバージョンのFFを製作してほしい」という事だけでした。他には何も指定しませんでした。ゲルマとファズの男、DAVIDへの余計な口出しは無用。「このパーツを使ってほしい」などとは口が裂けても言えません。浅はかな知識の前に、良い物が現れない事は過去に別件で経験済みです(痛い思い出!)



それから数ヶ月、「ファズ、まだー?」などとは言いません/言えません。
さらに待つ事数週間、DAVIDからの強烈な一言が届きました。



「ゲルマバージョン10台だったよね?」



ちがーう!シリコンバージョン!
今回は、「良いゲルマ、DAVIDの納得するゲルマは、この時代中々手に入らないだろう」と考え、比較的入手の見込みのあるシリコン・トランジスタでオーダーしていたのです。



でも、ちょっとまって?
もしかして良いゲルマが手に入ったのかも??
そうだとしたら最高です。


「ゲルマバージョンも作れるのであれば、ゲルマ5台とシリコン5台に変更しても良いですか?」
「OK」


かくして再び "CAPTAIN DAVID" のMOTHER SHIPは動き出します。


その後「完成間近!」とメールが転送されました。
そこにはNKT/OC84NというゲルマニウムとBC108Bというシリコントランジスタの品番が。


うーんやっぱりNKT275では無かったか。(ゲルマのFFといえばNKT275)

とはいえ、彼のチョイスしたゲルマです、間違いはないのだろうと思いました。
シリコンバージョンは予想通りのBC108(シリコンのFFといえばBC108)これで安心です。

しかも、浅はかな知識で見ても、彼のパーツチョイスからは当たりの予感がしました。
今時バイアス・トリムを基盤に付けない辺りに拘りを感じます。あっ抵抗が・・・あっワイヤリングが・・・あっ(以下続く)



その後、

「来週届きます」「必ず来週届きます」と言われるが、一向に届かないHEAD BUZZ
どうしたのかなー、と思っているとDAVIDからこんな衝撃的なメールが・・・・!


●●●●●●●●●

フーチーズの皆さんへ

私は1966年製のゲルマニウム・ヴァージョンのArbiter Fuzz Face を二台と自分の研究用に製作したレプリカを持っています。
Head Buzz の依頼を受けた時,当初はNKT/OC84で組み込んで行き、完成した物を試してみた時、自分の持っているオリジナルの物のトーンと比べてみると、私としては100%満足出来るサウンドではありませんでした。
そこで自分の手だてを使って今回運良くオリジナル NOS 1960 NKT275にたどり着く事が出来ました。
これはとても入手困難なパーツで私自身としても、まだ2度目です。
ともかく今回のゲルマニウム・ヴァージョンはNOS 1960 NKT275を採用しセットアップは完璧に、完璧に本物の
Arbiter Fuzz Faceがあるべきサウンドにしてあります。私自身もとても満足しています。

シリコン・バージョンは当初の予定どおりレジスター部分にスタンダードとは異なる値を採用しています。
私の知る限りではシリコン・バージョンのオリジナル・ファズフェイスの8割り方は使い物になりません。
そのほとんどの理由はバイアス調整が全く間違っているからです。このシリコン・バージョンのHead Buzzはその残りの2割のシリコン・バージョンのオリジナル・ファズフェイスのサウンドを持っています。
ちょっと大げさに聴こえるかも知りませんが私自身も大変満足のいく物になっています。
私は音が良いと信じていますが、皆さんにも良いと思って頂ければと願っています。

DAVID

●●●●●●●●●●


こんなメッセージをもらってしまいした。
そして遅れていた理由はNKT 275の入手の為の時間だったのでした。正直、感激しました。


皆さんにもこのメールを公開したかったのですが、実はこの時点でゲルマバージョンは全て予約で一杯でした。
次回製作できるかは保証できないという事だったので、今回初めて載せました。


そんな男達の挑戦(まぁがんばってくれたのはDAVID氏だけなんですケド・・・)が素晴らしい結果として形となった当店別注 "D*A*M / HEAD BUZZ"

JIMI HENDRIX/DAVID GILMOUR/ERIC JOHNSON
彼らの演奏で聴く事ができるスムーズでファットなファズサウンド。


バイアスの乱れたオリジナルファズフェイスはゲインの目盛りがマックス付近になるととてもダーティーな歪みになってしまします。
D*A*M/HEAD BUZZはゲルマバージョン/シリコンバージョン共に、ゲインをフルにしても非常にスムーズな歪みを得ることができます。そしてギターやアンプによって、驚く程トーンが変わります。HIWATT、PLEXI、JTM、DELUX REVERB etc... 彼らがなぜ ファズフェイスとそのアンプと組み合わせたのか、それすらもハッキリ理解できるでしょう。 勿論、アンプシュミレーターでもハッキリ解ります。
そしてピッキングとピックの当て方で大きく音が変化します。これはかなり倍音が出ているので余計にそう感じるのだと思います。
とにかく太い!そしてスムーズ!「ファズはジージーしないとダメ」という方には全くお勧めできません!!(ジージー系が好きな方はご相談ください)

ゲルマバージョンは既にSOLD!
シリコンバージョンは残り??

ファズの良さを知ってる皆様は、大至急お買い上げ頂いた方が良いと思います!
イギリス/ヨークシャー発、最上のファズがフーチーズに届いております。

そして、DAVIDが「僕も考えている事がある」と言ってたその内容は?
別のファズとなってD*A*Mから発表されました。

それについてはまた次回!



いつも長くてすいませんー
でも本当に良いですよ HEAD BUZZ!! 皆さんもバズって下さい

ムー