1956 PB Project

OPBと呼ばれる初期のPrecision Bass
史上初のエレクトリックベースとして登場した50年代は勿論、
60年代から急成長するロックシーンからも高い支持を得たと言う事は
ご存知の通り

勿論ファンクシーンでも
その音の存在は確認できます。


芯のある、パワフルなシングルコイルのスピード感と
レンジ感は大型スタックアンプとのコンビによって
恐ろしい程の低音とミドルのパンチを生み出しました。

しかしながらその当初(50年代)に狙った仕様と
60年代以降のロックシーンが求める仕様に変化が生じてきます。
オリジナルPBを試した事がある皆さんあらば、お判りでしょう。
3弦の音量が大きいと言う事です。
K&T P-52はオリジナルに準じたスタイル。3弦のポールピースに注目
そこでロックの本場、イギリスで当時好んでPBを使用していた
有名ミュージシャン達(日本人含む)は
その問題(というか音楽とのマッチング)を解決するべく
リペアマンによるモディファイが頻繁に行われていたのではないか?
というのがK&T高野氏の見解です。


画像左に床に寝ています。
つまり、3弦ポールピースを低くする事で、
ピックアップ全体を持ち上げる事が出来て、
出力のバランスが良くなる。
主にはヘヴィーリフに対応すべく4弦の出力を補いたい、
と言うのが狙いだったのでしょう。

勿論、現行の商品では当り前の様に
フラットポールピース仕様となっております。

勿論、想像だけでモノを言う高野氏ではありません。
実際にそのモディファイが行われたピックアップを
以前チェックされたそうです。
そしてその興味深い仕様や手法も・・・確認済との事。

そして今回、ヘヴィーユーザー様より
正にその仕様のオーダーで
K&T高野氏にピックアップを巻いて欲しい!
とのご要望がありました。

オリジナルの1956 PBに合わせて・・・です。


続く