K&T 着磁の違いとトーン〜パルス式と直流式

と言う訳で検証中の動画です。今回は2つ撮ってみました。
どちらのバージョンも非常に良い音なのですが、やはり違いは明らかかと思います。(是非ヘッドフォンで聴いてみてください)
ギターは同ロッドのクルーズSTYLE '54です。楽器の違いはもちろんありますが、どちらも若いギターなのでピックアップの音が鮮明に聴こえるはずです。そしてクルーズのDMA-3.2ミキサーに同じ長さの同じケーブルで立ち上げて、CARR/SLANT 6V(トーンタビーのアルニコスピーカー搭載)に送り出しています。

お手持ちのヘッドフォンで確認してみてください。
ちょっと歪んでしまっていますが、より解りやすいと思います。

まずはクリーン。
パルス式というのが今までの着磁方式です。直流式と言うのが新しい着磁方式になります。特に我々が思ったのは各音の分離とプレーン弦での音の伸び(というか音のつながりの良さ)です。K&Tならではのセンシティヴさはどちらも持っていますが、奥行感と各弦の音が混ざりあいながらもきちんと独立して聴こえるところが凄いと思います。

続いてクランチ。
こちらもCARRのSLANT 6Vですが、スピーカーにはALTECを搭載しています。より高域の伸びと低域の広がりがあるので使用しました。弾いている本人はトーンが変わるので弾き心地が全く別物に感じる程です。

今回の検証の結果、54タイプ独特のちょっと固めですがしっかりとしたフルレンジなトーンに加えて、直流式着磁では甘さとふくよかさが加わっています。
先日から好評のDOMINOピックアップ(56スタイル)の方が低域の「ゆるさ」がありますが、54の本当の実力がここに来て理解できました。以前アップした動画の音と比べても明らか。


店頭で聴いていると、音のスピードもまるで違うのが理解できます。
この動画で「よくわかんよ」と思われた皆さんも、是非店頭でお試し下さい。

これはFUZZとの相性も抜群に良さそうですね・・・

そして動画その3です。


最後にCrews/DMA-3.2で2本同時にCARR AMP/SLANT 6Vにプラグインしてセッションしてみました。それぞれのレベルを同じにして、共にフロントピックアップでプレイしています。
なかなかシュールな映像になりました・・・微妙ですw。

こちら!


ともあれ直流式、
やはり高域の伸びが違います。お試し下さい。


次はお客様持ち込みのTHE 60'sのビフォー/アフターのサウンドチェックにトライしてみます。
MW