まだまだ D*A*M !!!! NEW "Super Bee" FUZZ



昨日の長いブログを読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
そして興味を持っていただき、早速HEAD BUZZをお試し&お買い上げ頂いた皆様、ありがとうございます!

そして本日は昨日もちょっと触れましたが、DAVIDが「僕にも考えがある」と言っていたもう一つの新しいD*A*M FUZZをご紹介します。

D*A*M "SUPER BEE" GERMANIUM FUZZ


JAPAN VINTAGEのコンパクトエフェクタを連想させるカラーリングと可愛らしいネーミングが非常にチャーミングなファズ、です、んがしかし、相当歪んでます。これヤバい。



このSuper BeeのコンセプトはズバリARBITER/FUZZ FACE+SOLA SOUND/TONE BENDER"MK1.5" です。
FUZZ FACE + TONE BEDERというとBSMのFUZZ BENDERやその他多くの機種を連想させますが、それらとはかなり、異なります。



DAVIDの説明によると、このTONE BENDER MK 1.5というモデルはかなりのバリエーションを誇るTONE BENDER FAMIRYの中でも「非常に重要なモデルである」というのです。

というのは、ファズ至上(そんな言葉があるのか知りませんが)初めて2つのゲルマニュウム(Mullard製OC75)を搭載したヴォルテージ・フィードバック回路による設計がなされたFUZZであるという事。

このヴォルテージ・フィードバック回路はその後生まれる多くのファズに採用された回路です。これは非常に大変な事で、ギターで言えばレオ・フェンダーのデザインしたSTの様なものですし、ジム・マーシャルの製作したマーシャルアンプの様なものです。

もう一つの重要なポイントは、TONE BENDER MK1.5とARBITER FUZZ FACEの回路が非常に酷似している点だと言う事です。

我々がファズフェイスのオーダーを考えた頃、丁度、時同じくしてDAVIDもD*A*M/DRAG'N FLYとは異なったファズフェイス・スタイルへのアプローチを考えていたのだそうです。


そこで今回の我々のオーダーと、彼の狙いがリンクしました。


”完全状態のファズフェイスは当店別注のHEAD FUZZで再現する”
”D*A*Mが解釈したファズフェイスはSuper Beeとして世に送り出す”

という結果になったのです。



はたして「Super Beeとは何ぞや?」

Super BeeはTONE BENDER MK1.5同様のOC75ゲルマニュウムトランジスタを搭載したファズです。
しかしながらMK1.5の再現ではありません。(MK 1.5の完全再現はD*A*M/1966で既に行われています)

このSuper BeeはTONE BENDER MK1.5とFUZZ FACE、両方の特性をサーキットデザインに落とし込んでします。
一般的によく見られるFFモードとTBモードを切り替える様なスタイルではありません。

D*A*M/1966のエクストラ・モードであるSuper BeeスイッチをONにすると、オリジナルトーンベンダーには無かったボトム(低域)を引き出す事ができます。その音に限りなく近いのですが、TONE BENDERの抜ける様な高域が無く、若干FUZZ FACEにシフトした様なダークなトーンです。聴感上はシリコンのファズフェイスに近い、しかしOC75ゲルマの粒だった歪みなのです。非常に面白いファズです。例えばハムバッカー搭載のギターや、シングルコイルユーザーでピッキングの強い方には思いのほかハマるトーンだと思います。




絶対に、という事ではないのですが、シングルコイル+トーンベンダー+フェンダーアンプ、というセッティングで良い音を引き出すのは中々ムズカシイと思います。しかしシングルコイル+SUPER BEE+フェンダーアンプ、というセッティングは、アリだと思います。

欲しい音が自分の環境に合うか、合わないか。結構重要な事です。
そういう意味では新しいファズフリークスを生み出す事が期待されるファズでもあります。
ゲルマのファズの「手強い」感じもあまり感じられません。しかし、音はまさしく「ゲルマのファズ」最高!

大至急お試しくださいー


ムー